研究開発情報

高濃度トレハロース水溶液の微量スポット

バイオデバイスにおける微量スポットの課題・対策

臨床用のプロテインチップやイムノアッセイキットといったバイオデバイスにおいては、生体由来材料を高密度かつ、滴下液量のばらつきを少なく配置することが求められています。
しかし、高密度に配置するためには、液滴の小滴化が必要不可欠ですが、小滴にすればするほど乾燥が問題となることがあります。
乾燥による失活を防ぐ材料として注目されているのがトレハロースです。

高濃度トレハロース水溶液のインクジェット微量スポット

弊社ライフサイエンス用インクジェットヘッドを使うことで、30 wt%の高濃度トレハロース水溶液を微量スポットすることも可能です。

使用ヘッド:ピコリットル高耐液ガラスノズルヘッド  “ GlassJet ”
使用装置 :インクジェット吐出実験キット  “ IJK-200 ”
使用液  :トレハロース水溶液(濃度 30wt% 吐出量0.8nl)

※ トレハロースとは
トレハロースは、細胞やたん白質を凍結や乾燥によるストレスから保護する作用を有していることが、多くの研究者により実証されています。また、トレハロースは昆虫の体液に含まれており、飛翔のエネルギー源としても機能しています。現在、トレハロースは菓子や食品だけでなく化粧品、入浴剤、農業花卉園芸等々幅広く使用されており、海外での利用も増加しています。(TREHA Webから一部引用)

ライフサイエンス専用インクジェットヘッド

当社では、高濃度トレハロース水溶液の微量スポットが可能なインクジェットヘッド “ GlassJet ” をご準備しています。

‟ GlassJet ″ の特徴

  • マイクロプレート内に入れる超小型形状[ 先端サイズφ2 mm以下 ]
  • ライフサイエンス用液( 抗体液、抗原液など )のような低~高粘度、高表面張力液を吐出可能
  • ノズル詰まりしにくい大径ノズル、大滴吐出[ 最大1 nl ]
  • デッドボリュームを極小化[ 30 μl ]
  • 少量でも取り扱い可能な液吸い上げ対応[ 100 μlの液から実験可能 ]


ホワイトペーパー

高濃度トレハロース水溶液を活用した生体由来材料の微量スポット技術 [005]

高濃度トレハロース水溶液を活用した生体由来材料の微量スポット技術 ・バイオデバイスにおける微量スポットの要求と課題
・バイオデバイスを作製する際に注目されている添加物
・バイオデバイスの高密度化への要求
・トレハロース水溶液の課題と解決策
・インクジェット 微量スポッティング法の特徴
・インクジェット微量スポッティングの実現 など

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ご注意

インクジェット分野での同業者やヘッドメーカーの方、海外企業および海外資本の企業の方、またその他の事情により、お申込みをお受けできない場合がございますので、予めご了承ください。

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