市販のPC用インクジェットプリンターを改造して実験に使う
インクジェットの研究開発に長年携わっている中で、これはやめた方がいいという研究例を紹介します市販のPC用インクジェットプリンターを改造して実験に使う
インクジェットの実験においては、市販のインクジェットプリンターを購入し、これに手を加えて研究開発実験ツールとして利用しているケースが多く見受けられます。しかしPC用プリンターは水系の粘度が低いインク用に開発されたヘッドを用いているため、一般の工業用のアプリケーションには不向きといえます。
- インクジェットヘッドは液に合わせてヘッドの駆動条件が最適化されているが、プリンターではこの条件が変更できない
- カラーインクは粘度が3mPa・s程度と低めであり、高粘度の液は吐出ができない
- 水系のインクで壊れない範囲で接着剤等が選定されているので、アタック性の強い液では劣化がすぐに始まる
改造の初期の段階で、わずかに液が出た状態を見て、その可能性を追求すべく、市販プリンターの改造に更に多くの時間を費やすケースが見られますが、これらは時間の大きなロスといえます。
装置そのものの開発が目的であれば、それらの試行錯誤も意味があるかもしれません。しかし多くの場合、装置そのものの開発が目的ではなく、それらを使ってのプロセス開発や材料開発が本来の目的のはずです。
そこで当社では多くのお客様のご要望に応え、かつ、自らのこれまでの経験に基づいたノウハウを注入し、様々な液を吐出できる可能性を持った、工業用途に応用可能な高耐液のヘッドをご提案しております。
更に、様々な液の吐出に必要なパラメータを変更しながら評価が可能な実験用評価装置を研究開発のステージや用途などに応じ、各種ご用意しております。まず検討中の液にもっともマッチするヘッドはどれかを決めることが、研究を成功に導くために不可欠な第一歩です。
当社の製品は各種ヘッドを搭載可能としていますので、貴社の吐出液に合わせた選択が可能です。
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