インクジェットコラム

【速報】世界最大の3Dプリンター展 「formnext 2019」から見えてきたこと【No.1】

当社では、先週11月19日からドイツ・フランクフルトで開催されていた「formnext 2019」を4日間にわたって視察・調査してきました。

formnextは今年で5回目。1回目の2015年は出展社数が230社程度でありましたが、今回はついに800社を越える世界最大の3Dプリンターの展示会となりました。
ただし、この800社はすべて3Dプリンターメーカではありません。1/4程度が3Dプリンターメーカーで、残りはサービスやソフト、関連機器メーカーです。
800社という数が示しているのは、3Dプリンターを中心としたこの造形関連分野が、一大産業分野に発展したことを意味します。

しかし、日本の展示会では、今でもそのほとんどが3Dプリンターメーカーやその販売代理店の出展で、周辺機器企業の出展が少なく、産業分野全体が発展している実感は得られません。
それは日本がこの分野の発展から取り残され、出遅れているからとも言えます。

【速報】 formnext 2019にみる新しいトレンド

今回の調査の中で見えてきた新しいトレンドは、次のようなことです。
  • 現在も次々と新しい造形方法が世界では生まれている
  • 造形物の後処理の重要性が高まり、関連企業やサービスが続々と生まれている
  • 大手も含め自社の強みや市場を再定義し、強みを発揮できるハードやソフト、市場への集中や転換が始まっている
  • 新しいベンチャー企業が未熟なアイデアに果敢に挑戦し、まずはそれを展示会で発信して大きなチャンスをそこから得ている
  • 3Dプリンターの7つある方式毎にその発展段階や適用分野が異なるが、用途や部品毎に最適な造形方式が固まりつつある
  • 新素材については、造形方法と材料開発の両面で進展が見られ、これまで困難な材料での造形が可能となってきた
    (例:シリコン、PTFE、等)
  • 市場の大きさやユーザー層を考慮した、新しいビジネスモデルで取り組む企業が出てきた
  • 3Dプリント技術は今だ未完成な部分が多いものの、十分に活かせる用途や活かし方がみえてきたため、そこに集中して成長を加速する企業が増えてきた
今回の展示会では、(株)3Dプリンター総研と(株)マイクロジェットが総力を上げて、4日間にわたって主要60社以上を取材・調査してきました。その報告と解説を行うセミナーを下記の日程で開催します。各ブースを回ってカタログを集め、その商品解説をするようなセミナー内容では上記の新しいトレンドを理解することはできません。
本セミナーでは、技術とマーケットの両方に精通した、3Dプリンターコンサルタントの当社代表の山口が、鋭い切り口で上記の新しいトレンドについてより詳しく解説していきます。

このセミナーにご参加いただき、ぜひ3Dプリンター業界動向や技術のトレンドを本質的に理解し、自社のビジネス機会を創出するためのヒントを得ていただきたく、下記にご案内いたします。

セミナーの概要

コース名 formnext 2019 にみる3Dプリンター最前線
セミナー日程 2019年12月20日(金) 14:00~17:30(休憩時間30分を含む) 受付開始13:30
開催場所 AP品川 9階 会議室 P・Q  (東京都港区高輪)
アクセス JR線・京浜急行線「品川駅」高輪口より徒歩3分   アクセスマップへ>
受講費用 1名 48,000円(税別) ※資料代込み
募集人数 30人
主催 (株)3Dプリンター総研、(株)マイクロジェット

セミナーで得られる知識

  • 第1部 formnext 2019について
  • 第2部 3Dプリンターの市場動向
  • 第3部 formnext 2019にみる10のトピックス
  • 第4部 材料毎の各種造形用途と造形方式
  •      4-1 金属用途     4-2 樹脂用途     4-3 セラミック用途
  • 第5部 各社展示内容・新製品情報 (約60社)
  • 第6部 今後の技術・業界動向

※ 内容は、予告なく一部変更される場合があります

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