インクジェット法において、吐出量以外にも液滴の継続や液滴速度の測定が需要になります。
当社液滴計測ソフトウェアJetMeasureは、大量の液滴データの計測や画像データの取り込みを効率よく行うためのシステムです。取り込んだ画像から自動で液滴スピードや吐出角度を計算します。
このシステムはカメラの画像を取り込み、自動で液滴速度や液滴体積を計測するシステムで、パソコンと専用のソフトウェアから成ります。
計測に使用する画像はJetScopeと連動して得られるカメラからの画像データを用います。
そのため、JetMesureシステムを使用する場合は同時にJetScopeを用意する必要があります。
1つ目は液や紛体、目的の形状・機能に応じて造形条件が異なるためです。
吐出信号が入力されてから同じタイミングにおける吐出状態を比較することで、形状の再現性を確認できます。
下記が1発目から100発目までの同じ吐出タイミングにおける吐出状態です。画像からは各液滴の判別可能な優位な形状差がみられません。
吐出過程の画像を解析することで、1発目から100発目までの各液滴の飛翔速度を計測します。
各発数目において2つの液滴が生成されて飛翔するため、先頭を飛翔する液滴と後方を飛翔する液滴の飛翔速度(約1mm地点での平均飛翔速度)を計測し、発数毎に比較します。
[結果]
先頭を飛翔する液滴 平均値:10.00m/s 標準偏差:0.01m/s CV値(=標準偏差/平均値):0.1%
後方を飛翔する液滴 平均値:3.59m/s 標準偏差:0.01m/s CV値:0.3%
同様に吐出過程の画像を解析することで1回の吐出過程で吐出される液滴総量(今回の動画の場合は、吐出過程で発生する2滴の液滴の体積和)を計測します。
[結果]
平均値:28.5pl 標準偏差:0.2pl CV値:0.7%
※画像解析による体積値は、測定誤差が1pl程度あり、得られた吐出量計測差が測定誤差に比べて小さいため、本結果は参考値です。