インクジェットにおいて、ヘッドから液を安定して吐出させることは印刷品質にも影響する非常に重要なポイントです。それにも関わらず、液滴の飛翔状態を観察せず、印刷物から吐出状態を推測できるという考え方もありますが、本当に印刷物から吐出状態を推測できるのでしょうか。
詳細はこちらのコラムをご覧ください 「液滴観察はなぜ必要なのか?」
結論から言うと、インクジェット技術を工業応用する上で液滴観察は必須です。それにも関わらず、世の中のインクジェット装置には液滴を観察する機能が搭載されていない装置もあります。もちろん、プリンターのように使用する材料が決まっており、その材料のみを安定して扱うという目的であれば大きな問題にはならないかもしれません。しかし、工業応用においては印刷結果に応じて材料を調整したり、膜厚などの調整のため液滴の形成条件を変更するなどのプロセスがあるため、形成される液滴を関することで、その状態を把握することが非常に重要です。
例えば以下の2つの写真、これは同じヘッドから同じインクを吐出した状態を観察したものですが、右側の写真の方が吐出が不安定になっていることが分かります。これはインクに応じてヘッドの駆動条件を最適化していない状態であり、これは液滴観察をしないと分からない情報です。
当社では既存のシステムに後付け可能な液滴観察装置を販売しており、以下のような装置構成でご使用いただけます。