IJ Q&A

どのようなメンテナンス機構が良いのか?

市販のプリンターに見られる一般的なメンテナンス機構には、液をノズルから吸引排出する機構とワイパーによってノズル面をクリーニングする機構が含まれています。
実は、市販のプリンターで使用されているメンテナンス機構をコピーするだけでは、多くのインクジェット応用装置において信頼性が確保できません。
これは、市販のプリンターに搭載されているメンテナンス機構およびシーケンスが、あくまで画像印刷という用途と使用するインクおよび搭載されているインクジェットヘッドに適したものでしかないためです。

メンテナンス機構の最適化

メンテナンス機構は、使用する液やインクジェットヘッドそして用途に応じて最適化する必要があります。

例えば、使用している液が乾燥しやすい液であれば、高頻度でメンテナンスシーケンスを実施する必要があります。
ノズル面に溶質が付着しやすい液を用いている場合は、乾いたワイパーではなく、ウェットなワイパーの方が適しているかもしれません。
また、メンテナンス動作を実施することで状態を良好に保つことがメンテナンスの実施目的ですので、それぞれの用途、液、ヘッドに応じて確実に回復できるメンテナンスシーケンスの確立が重要になります。

メンテナンス機構を設計するための評価

このような理由により、新たにインクジェット技術を応用したシステムを作製する場合は、目的に応じたメンテナンス機構とシーケンスを用意することが重要になります。
メンテナンスを実施する頻度が適切でなければ、継続使用することによって徐々に状態が悪くなる事態にもなりかねません。
また、一見適切に思われるメンテナンス動作であってもメンテナンス部材の劣化によって問題が起きるケースもあります。
そしてメンテナンスに用いる部材が適切でないため、ヘッドが短期間で劣化するケースもあります。

最適なメンテナンス機構を設計するためには、そのための基礎評価が必要です。
どのような動作が課題となるインクジェット吐出動作を招くか、どのようなメンテナンスシーケンスを実施すれば安定性が高い状態まで復旧できるかといったことを、使用する液や用途に応じて評価することが重要になります。

メンテナンスシーケンスを評価するノウハウ

これらのメンテナンス機構に対する研究開発は、インクジェット技術の応用において忘れられがちなプロセスですが、信頼性の高いインクジェット技術を用いた装置を製作する際には非常に重要なプロセスになってきます。

はじめはどのような評価を実施すべきかわからない、どのような課題を抱えているか判断できないといった課題にぶつかるかもしれません。
当然、インクジェット技術やインクジェットの現象に関する理解があればあるほど、これらの評価・判断・対応が円滑に進みます。
それには自社でノウハウを積むと同時に、専門家からアドバイスを受けて開発を促進させることが重要になります。

当社ではこのメンテナンス機構やその動作シーケンスのノウハウを有しているため、この部分の設計コンサルティングを行っています。

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株式会社マイクロジェット 技術営業グループ